『こいしり』
畠中恵の『こいしり』(文藝春秋)読了。
単行本の発売に気づき、図書館に予約を入れて半年。
ようやく、読むことができました。
この本、2007年に文藝春秋から出た『まんまこと』の続きでした。
主人公は、町名主の跡取り息子の麻之助。
奉行所で解決する程ではない町の揉め事の解決や相談役を任されているのが町名主。
あることがきっかけで道楽息子に転じた麻之助ですが、根は真面目で優しい男。
自分と同じく町名主の跡取り息子の清十郎、同心見習い中の吉五郎。
幼馴染みの仲間と共に持ち込まれた揉め事、相談事を解決していくというシリーズ。
今回は、前巻で決まった主人公の縁組、その祝言当日から物語は始まっていました。
この作品、前巻から感じていたことですが、私の読んだ畠中作品の中で一番大人感を感じるシリーズかも?
『しゃばけ』シリーズはもちろん大好き。
だけど、少しだけ歯がゆさを感じることがあるんです。
それは、主人公の若だんなが周りから庇護される立場にある物語だから……。
こちらのシリーズの主人公は、力強さは無いものの、自分から動く行動力があります。
キャラクターの魅力だと『しゃばけ』の方が好きだけど、麻之助の物語の方が話としては好きかな。
それにオチはどれも無事問題解決で終わってるけど、そこまでの経緯の中に人生の苦味も描かれてましたしね。
今回も図書館から単行本を借りて読みましたが、いずれ文庫本を蔵書して、何度も読み返していきたいと思っています。



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